細かすぎる家計簿は長続きしない!やめるべき習慣とは
共働き家庭にとって、家計管理は非常に重要なテーマです。しかし実際には、「家計簿が続かない」「気づいたら記録が止まっている」といった悩みを抱えている家庭も少なくありません。その原因の一つに、家計簿が“複雑すぎる”ことが挙げられます。
たとえば、「食費を外食・自炊・カフェに分ける」「日用品をトイレ用品・洗剤・消耗品に細分化する」といった細かすぎる分類は、記録するだけで負担になりがちです。特に忙しい共働き世帯では、その手間がハードルとなり、継続を妨げてしまいます。
家計簿は「完璧に記録すること」よりも、「継続すること」に価値があります。つまり、細かい分析はプロの家計アドバイザーに任せ、家庭ではざっくりとした管理で十分なのです。
そのため、まず見直すべきは「細かく記録しすぎていないか」「記録に時間がかかりすぎていないか」といった家計簿の“仕組み”です。習慣化を阻む要因を取り除くことで、家計簿はよりシンプルで続けやすいツールになります。
「3項目だけ」でOK!共働き家庭に合った最小限の記録法
共働き家庭にとって、家計簿に時間をかけすぎないことが重要です。そこでおすすめなのが、「固定費・変動費・特別費」の3項目に分けて記録する方法です。
- 固定費:毎月決まってかかる支出(家賃、保険料、通信費など)
- 変動費:月ごとに変わる支出(食費、日用品、交通費など)
- 特別費:臨時的な支出(旅行、家電の買い替え、冠婚葬祭など)
この3項目だけに絞ることで、家計全体を把握しやすくなり、記録にかかる時間も大幅に短縮されます。変動費の中も、あえて細かく分類せず「食費まとめ」「日用品まとめ」といった形で十分です。
また、特別費に関しては、月ごとの集計ではなく「年単位」での記録でも問題ありません。ボーナスなどの臨時収入とバランスをとることで、年間収支の管理がしやすくなります。
このように、「少ない分類・ざっくり管理」を意識することで、家計簿が負担ではなく、むしろ“味方”になる存在へと変化します。
家計簿アプリで自動化!おすすめ無料ツールと活用術
記録を続けるためには、手間を最小限に抑えることが不可欠です。近年では、自動で記録を行ってくれる家計簿アプリが多く登場しており、共働き家庭にとっては非常に強力なサポートとなります。
特に人気の家計簿アプリには以下のようなものがあります:
- Money Forward ME(マネーフォワード)
銀行口座、クレジットカード、電子マネー、証券口座などと連携でき、入出金を自動で記録してくれるのが特長です。 - Zaim(ザイム)
レシート撮影による自動入力や、カテゴリの自動振り分けなど、初心者でも使いやすい設計になっています。 - OsidOri(オシドリ)
夫婦で家計を共有できる機能があり、共働き家庭に適しています。どちらが何を支払ったかを簡単に確認できるのも魅力です。
これらのアプリを使うことで、家計簿が自動化され、記録の手間がほとんど不要になります。さらに、グラフ表示や予算管理機能を活用すれば、「今月使いすぎていないか」「貯蓄ペースは順調か」といった家計の健康状態も一目で把握できます。
アプリを導入する際のポイントは、「完璧を求めず、ざっくりと管理すること」です。細かい入力を無理にしようとせず、アプリの自動機能に頼りながら、ゆるく続けることが継続のコツです。
完璧じゃなくていい、“続けられる”が最強
家計簿は、正確で細かいほど良いというイメージがあるかもしれませんが、共働き家庭にとって最も大切なのは「無理なく続けられること」です。毎日忙しい中で、記録を継続するためには、できる限り仕組みを簡素化し、習慣にしていくことが必要です。
細かい分類を捨て、「固定費・変動費・特別費」の3つに絞ることで、家計全体の流れが把握しやすくなります。さらに、家計簿アプリを活用すれば、面倒な記録作業をほぼ自動化でき、精神的な負担も軽減されます。
節約や資産形成を成功させるうえでも、家計の「見える化」は欠かせません。そしてそれは、続けられる仕組みの上に成り立っています。
完璧を求めるよりも、70点でいいから“毎月続ける”。それが、共働き家庭における最強の家計管理法と言えるでしょう。
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